更新が遅くなりましたが、
9月1日の防災の日・・。
錦糸町園では大きな地震を想定した
引渡訓練を行いました。
東日本大震災から6年半。
記憶が薄れた頃、
地震って起きるものですよね・・。
訓練の様子、ご覧ください。
午後3時、
地震を知らせる笛が鳴りました。
“ピィーーーーーーーーーー!”
0歳児さんは防災頭巾を
すぐにかぶって身を守り、
1歳児さんは机の下にひとまず
身を隠しました。
2~5歳児さんは、
ガゴン!ガゴン!!と机を少し揺らして
音にも慣れるようにしました。
本当の震災はもっともっと
怖いでしょう・・。
揺れが収まったら、
外へ避難を開始します。
先生の声が飛び交いました。
「こっちにいます!」
「先に行ってます!」
子ども達全員を避難させるには、
先生同士の連携が何よりも
大切になります。
一度、点呼をとり
全員の無事が確認できたら、
錦糸公園へ避難を開始しました。
この時、伝言ダイヤル・掲示板・すみだ連絡メールに
園児が全員無事である事、
錦糸公園へ避難をする事を登録しました。
ただ錦糸公園に行くのではありません。
倒壊している建物はないか、
火事が起きていないか、
十分注意しながら進んで行きます。
無事、錦糸公園へ到着しました。
公園では点呼をとったり、
怪我人の把握をしたりしました。
そして、避難訓練の度に行う、
お・・おさない
か・・かけない
し・・しゃべらない
も・・もどらない
な・・なかない
【お・か・し・も・な】の確認をしましたね。
それから、大きな地震が起こった時は、
①錦糸公園まで避難をする事、
②ここにいればお母さん、お父さんが
お迎えに来てくれる事、
③先生達が必ず、みんなを守る事・・。
そんなお話もしました。
みんな真剣に聞いていました。
おやつを食べて、
お迎えに来てくださった方には
子ども達をお返しして
園に戻ったのですが、
どんどん天候が悪くなり、
冷たい風が吹き、雨もパラパラ・・。
でも、こんな天気でも、
外にいなくてはいけない場合も
あるかもしれません。。
実際、東日本大震災の時はまだ3月・・。
寒かっただろうと思います。
帰り道・・。
どんどん雨が強くなってきたので、
こういう時はどうしたら・・と
考えました。
そして試してみたのが・・
↓
レジャーシートでの
大きな雨よけ。
我ながらいいアイディア
子ども達もなんだか
嬉しいようで、喜んでいました。
ちょっぴりドキドキしていた訓練。
やっと“ホッ”とできて
笑顔が出た瞬間です。
ない物を考える・・。
震災の時には、そういう事が
いっぱいあるかもしれないですね。
園に戻ってからは、
避難リュックの確認をしました。
お水を入れるタンク、コップ、
懐中電灯、携帯トイレにラジオ・・。
みんなの名簿や絵本なども入っていました。
奥では、かず先生がお迎えに来た保護者の方と
引渡カードの確認をしていますね。
(ご協力ありがとうございました)
あ!
保育園の電気が消えました。
停電です。
電気がない中、
もしも寒くなってきたら・・。
・・ちゃんと入っていました。
保温用シート。
みんなでひざにかけて体験してみると、
本当にポカポカしました(*^_^*)
このあと、お迎えを待つしばらくの間・・
みんなの大好きなブロックも
おままごともありませんでした。
震災の時、おもちゃが
あるかなんてわかりません。
みんなで新聞紙遊びをしたり、
避難リュックの中に入っていた
絵本を見て過ごしました。
いろいろな体験をした引渡訓練でしたね。
そうそう、
この日のお給食と夕食には
非常用のご飯が出ました。
アルファ米のご飯が
できあがって行く様子を実際に見ます。
お水やお湯を入れるだけで
食べられるご飯なんですよ。
これがまたおいしくって!
みんなで完食でした。
一日を通して、
震災について考えたり、
感じたりする事が
できた大切な日となりました。
もしも、もしも、
本当に起こった時、
その時にしかわからない事が
たくさんあるかもしれません。
いろいろな訓練、備えをしていても
実際はどうなるのか・・。
でも、“基礎”ができているのと
できていないのでは大きく違います。
なにかしらの応用ができるかもしれません。
これからも子ども達の
大切な命を守るために
さまざまな状況を想定しながら
訓練を行っていきますね。
当日はみなさまのご参加、
ありがとうございました。
by ちはる先生